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海士中生の「夢」~第8回海士町短歌大賞出品作品~

 海士町で19年間を過ごされた後鳥羽上皇は、中世屈指の歌人であり、新古今和歌集の編纂に深くかかわった人物です。これにちなんで、海士町では毎年短歌大賞が開催されています。

 今年のテーマは「夢」。
 今回生徒から40首の応募があり、審査の結果4首が入賞しました。
 入賞した作品に限らず、中学生の「今」と「将来」の夢を表現した素敵な作品がたくさんありましたので、紹介したいと思います。

【最優秀賞】
 草を刈りロールべーラで丸めたら牛のえさやり ぼくの夢かな  

【後鳥羽院顕彰事業 実行委員長賞】
 夢が来る 私の好きな言葉だな 私の名前実は夢来(ゆら)なの

【教育長賞】
 夢がない壁をつくって悩む僕 叶える日まで前傾姿勢   

【図書館長賞】
 あの背中追い越せないと流した涙 追い越したいと夢を追う足  

駅伝大会当日にアップをする選手

【その他の応募作品】
 友達と一緒に帰る下校中 夢中で話す星空の下
 将来の夢が決まらず悩んでる 今日も悩んで明日も悩む
 夢を見る 想像できない夢がある いつもの日々は夢から始まる
 今は謎 私の夢がまっている 遠くはなれた先の長い未来に
 己の夢を追い求めまだまだ続くぞこの道は Let’s go to infinity
 したいことしてみたいこと分からない 早く見つける自分の夢を
 早く寝る 毎日夢を見ていると次はなにかと中身が気になる
 夢よ夢誰にもあるさ かなうため歯を食いしばれ自分に克つため
 

今年度 全校で行う最後の体力づくり

 短歌を読んでいると、生徒たちの存在そのものが「夢」なのだと感じます。15年後、生徒たちはどんな「夢」を生きているのでしょうか。想像は無限に広がります。


ある晴れた日に