学校運営協議会
10月28日(月)18時30分から、今年度2回目の学校運営協議会が開催されました。
学校運営協議会は、学校関係者、地域住民や保護者などから構成されます。 地域の声を活かし、学校と地域が一体となって教育活動を進めていくことを目的として、海士町では令和4年度から年に3回開催されています。今までは町内の小中学校3校の関係者と地域住民が一堂に会していましたが、今回初の試みで、海士中学校の教員と地域住民の11名による会が開催されました。
今回のテーマは「海士中学校教員によるプロジェクトチーム別活動(PJ)の報告」。今年度、海士中学校では、生徒・教職員共通の目指す姿として次の3つを掲げています。
〇自ら学ぶ人間
基礎的・基本的な知識・技能を積極的に習得し、学校や地域で起こっている事柄と結び付けて考えられる人間
〇心豊かな人間
他者との違いを前向きに受容しながら、自分自身を肯定的に捉え協働的に行動できる人間
〇たくましく成長しようとする人間
定まった答えのない問いにも粘り強く向き合い、自分らしさを発揮して伸びよう(生きよう・成長しよう)とする人間
これらを実現するため、教員が3つのチームに分かれ、プロジェクト活動を行っていますが、その中間報告を地域の方に聞いていただき、いろいろな意見をいただきました。各チームが報告した取り組み内容は以下のとおりです。
【自ら学ぶ人間】
1.「学習の手引き」の配布
2.「学習掲示板」の設置
3.生徒会事務局との連携
4.「自学ノート」のやり方の見直し
5.「自ら学ぶ」生徒の育成へ向けた各教科での実践
【心豊かな人間】
1.リフレーミングの取組
2.最輝祭(さいこうさい)の振り返り
3.ありがとう週間の実施
【たくましく成長しようとする人間】
1.ブロック大会に向けた目標設定と全校での共有
2.学園祭に向け、各組の目標や個人の目標を設定し、全校で共有
協議会後、参加者からは今後に向けて次のような振り返りがありました。
〇地域住民・保護者
・自分の子どもに言われてからではなく進んで取り組むよう声掛けする。
・学校でやっていることをしっかり子どもから聞くこと。
・この取組を今後どう広めていくかを考える。
(PJのこと、学校運営協議会のこと)
・授業参観をさせていただく際、「自ら学ぶ人間」育成に向けた各教科の実践が出てくるか見てみる。
・家庭学習や宿題の意義や目的が先生によって違いがありそうなので、いろいろな先生に聞いてみたいと感じた。
・校区運動会の中学生の参加率が高かったので、地域としてより関わりやすく、活躍できる環境を用意することが大切だと感じた。
〇教員
・話し合いをプロジェクトチームで共有し、これからの取組にいかす。視点を増やすこと。
・自身の教育の在り方を考え直すこと。
・「授業」という学校での大半を占める時間がいかに重要か再認識した。授業で PJ をどう取り入れていくか考えながら授業づくりをしていきたい。
地域の声を学校経営にどう生かすか、について大きな示唆を得ることができた、大変貴重な機会となりました。参加していただいた皆様、ありがとうございました。