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国際理解に関する講演会(10/20)

ポレポレキャラバンの早川さんと大西さんをお迎えし、町内小中学校合同で「国際理解教育に関する出前授業」が実施されました。
※早川さんは今年でケニア在住歴35年。スラム街に困窮児童や孤児が駆け込める学校を作り運営しています。
大西さんは8年間ケニアで音楽修行をし、ケニアのドゥルマ民族の伝統継承者となったミュージシャンの方です。

お二人は日本全国にアフリカの風を届ける活動をされています。

前半はアフリカ音楽のライブが行われました。
このライブでは、「音楽は薬」という言葉紹介されました。アフリカでは暮らしの中に音楽があるそうです。
1曲目は大西さん作曲の曲から始まりました。スワヒリ語と日本語からなる曲で、音楽に合わせてみんなで手拍子をしました。

2曲目はケニアで有名な「ジャンボの歌」。この歌にはあいさつの言葉が全部入っているとのこと。「ハクナマタタ(問題ないよ)」の部分をみんなで歌ったり、踊ったりしました。

3曲目は大西さんがケニアで「皆既月食」を見たときの経験から作った曲。ケニアでは、皆既月食が起こるのは「コロワ」という精霊のせいと考えられているそうです。「コロワ アウェイ、アウェイ コロワ(コロワ、お月さんから離れておくれ)」という歌詞をみんなで歌いました。

最後の曲も掛け声の部分をみんなで歌いました。男子・女子に分かれた掛け声があり、最後には全校生徒が立ち上がって楽しそうに踊っていました。

みんなが踊りました

後半は早川さんに「スラムにつくった学校」の講演をしていただきました。

スラム街には生活困難になった人が国境を越えて集まってくるそうです。
水道も電気も仕事もない過酷な環境のスラム街ですが、みんなが自分で仕事をつく出しながら明るく働き、大きな声で笑っている人々の姿があるそうです。
また、病気で父母を亡くした子ども達が妹や弟のために、街に出て「食べものを買うためにお金をください。」と大人にお願いしたり、ごみの山から売ることのできる物を探したりしているそうです。

「そんな子ども達の人生が報われてほしい、という思いで学校をつくりました。『ここに来れば大丈夫。』と言ってあげたかった。」と早川さんはおっしゃっていました。

最後に早川さんから小中学生に向けてお言葉をいただきました。
みんなから見たら「私は貧しい人々を助けた人」のように見えるかもしれないけれど、私は逆にアフリカの方々からたくさんのことを教えてもらいました。

それは…
①生きていることがとても素晴らしいということ。
②落ち込んだとき、1人では元気が出ないけれど、誰かが声をかけてくれたら元気になれる。
人間は支え合えるということ。
③夢があれば人は強くなれるということ。
 
「みんなも1人ひとりが大切な命をもらっています。その命を大切にしてください。」
「そして家族・友達を大切にして、困っている人がいたら無視をせずに声をかけてあげてください。みんなが助け合える世界になったらいいなと思っています。」とおっしゃっていました。
 
最後の早川さんの言葉を真剣にうなずきながら聞く生徒たちの姿が見られました。
 
早川さん・大西さん、貴重な経験をお話ししてくださりありがとうございました。