見出し画像

キャリア教育(2/29)

1年生の学級活動で、キャリア教育を実施しました。
※キャリア教育は、「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」と定義されます。

この日は、養護教諭と海士中学校に勤務していらっしゃる島留学生をゲストに迎え、お二人のライフストーリーを聞きました。

養護教諭は、海士中学校で養護の先生として勤務されるまでに多くのライフストーリーがありました。
二つの大学で看護を学び、岡山の病院に就職しました。
その後、英語を勉強するために退職し、フィリピンへ、さらにカナダで7か月間滞在され、フィリピンの語学学校で日本人スタッフ兼、看護師として働きます。
さらにその後、看護師としてマダガスカルで2年間活動します。
マダガスカルから帰国後は東京の小児病院に就職し、その傍らでオリンピックのボランティアをされていたそうです。
そして、現在は海士中学校で養護教諭として勤務しています。
このようにいろいろな活動をすることができたのは、「このチャンスを逃したくない、挑戦したい」という強い気持ちがあったからだそうです。

島留学生は、2023年4月に来島され、海士中学校で勤務しています。
出生時から今にかけてのライフストーリーを語っていただきました。

中学ではソフトテニス部、高校では剣道部に入り、部活動に打ち込みながら学生時代を過ごし、高校卒業後は、大学に進学し栄養学を学びました。
大学を卒業してからは1年間保育園の管理栄養士として勤務されました。
コロナ禍だったこともあり、子どもたちと触れ合うことがなかなかできず、「食事を通して子どもたちと関わるよりも直接子どもたちと関わりたい」と思い、退職され海士町に来られました。
今では、自分が小さい子どもたちと関わることが好きであると改めて気づき、保育士試験に挑戦したいと考えているそうです。

1年生は用紙いっぱいにメモをとり、前のめりになってお二人のライフストーリーを聞きました。
また、何か学びを得ようと積極的に質問をする生徒もいました。
身近な人だからこそ、お二人の生き方に驚きや新鮮さがあったのかもしれません。

このキャリア教育では、「ありのまま自分を受け入れることは、自分らしく生きる土台になる」をテーマに身近な大人のライフストーリーを聞くことで、テーマについて考えていく授業です。
さらに多くの人のライフストーリーを聞いてよりテーマについて理解を深めていってほしいと思います。